2012年1月5日木曜日

バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?

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● マドリード王宮に展示されているストラデイバリウス:1687年頃のもの




jiji.com 2012/01/04-22:46
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&rel=j7&k=2012010400931

名ばかりの名器も?=バイオリンで実験-仏米チーム

 バイオリンは約300年前にイタリアで製作された「ストラディバリウス」などが最高峰とされるが、プロ奏者21人に目隠ししてこれら名器3丁と現代の高級バイオリン3丁を弾き比べてもらったところ、13人が現代のバイオリンの方が好ましいと評価した。
 パリ大などの仏米研究チームが4日までに、実験結果を米科学アカデミー紀要電子版に発表した。

 実験は2010年に米国で開かれた有名な「インディアナポリス国際バイオリンコンクール」の際に行われ、13人の中には受賞者や審査員も含まれていた。




2012年1月4日10時56分 読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120104-OYT1T00304.htm?from=osusume

バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?

 【ワシントン=山田哲朗】何億円もすることで有名なバイオリンの名器「ストラディバリウス」や「ガルネリ」は、現代のバイオリンと大差ないとする意外な実験結果を仏パリ大学の研究者らが3日、米科学アカデミー紀要で発表した。

 研究チームは、2010年、米インディアナ州で開かれた国際コンテストに集まった21人のバイオリニストに協力してもらい、楽器がよく見えないよう眼鏡をかけたうえで、18世紀に作られたストラディバリウスや、現代の最高級バイオリンなど計6丁を演奏してもらった。
 どれが一番いい音か尋ねたところ、安い現代のバイオリンの方が評価が高く、ストラディバリウスなどはむしろ評価が低かった。

 研究チームは
 「今後は、演奏者が楽器をどう評価しているかの研究に集中した方が得策」
と、名器の歴史や値段が影響している可能性を指摘している。



 wikipediaより。

 アントニオ・ストラディバリ(Antonio Stradivari、1644年 - 1737年12月18日)は、イタリア北西部のクレモナで活動した弦楽器製作者。
 ストラディバリが製作したヴァイオリンは、約1,200挺あるといわれ、約600挺の存在が確認されている。
 またヴィオラやチェロを約50挺製作しており、いずれも弦楽器の代表的な名器として知られる。

 ストラディバリウスは、そのブランド的イメージからヴァイオリニストや収集家の羨望の的であり、現存する真作で最も評価の高い18世紀初頭の作品は、日本音楽財団が英国のオークションに出品し、2011年6月21日に1589万4000ドル(約12億7420万円)で落札された1721年製のストラディバリウス「レディ・ブラント」である。
 それまでは、オークションで約4億円で競り落とされたものが最高だった。




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